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顕微鏡撮影におすすめのカメラとその理由

産業・工業・研究・医療まで様々な現場で使われている顕微鏡ですが、観察している像を画像や動画として記録したいと思ったとき、どんなカメラを導入すればいいのか迷っていませんか? そもそも顕微鏡に詳しくないから余計に分からない… という方もいらっしゃるかと思います。

結論から言うと、顕微鏡撮影にはデジカメかスマホがおすすめです。

「え、もっと本格的な撮影機材じゃなくいいの?」と思いましたか?いえいえ、複雑な業務用機材よりも、コンシューマー製品(一般向け製品)を使うメリットがたくさんあるんです。その理由を順を追って解説していきますので、機材選びの参考にしていただければ幸いです。ページの最後には具体的なおすすめ機種もご紹介します。

1. 顕微鏡撮影用のカメラとは?

顕微鏡撮影用のカメラには大きく3つの選択肢があります。

■ CMOSカメラ(USBカメラ・Cマウントカメラ・HDMIカメラなど)
CMOSカメラ(USBカメラ)は入手しやすい安価なものから高価なものまで様々ありますが、基本的にカメラ単体では使用できず、USBケーブルでPCに接続しソフトウェアで制御するかたちが一般的です。ソフトを使用するにはやや専門的な知識が必要なこともありますが、その分高度な分析や計測が行えることが特徴です。

CMOSカメラの外観

■ デジカメ(コンシューマー向けデジタルカメラ)
デジカメはご存知のとおり、ソニー、キヤノン、ニコン、OM SYSTEM(旧オリンパス)といったカメラメーカーが一般向けに販売しているデジタルカメラです。高画質で動画撮影にも優れるミラーレスカメラや、手軽に使えるコンパクトデジカメなどですね。アナログなボタン操作の安心感と、プロの要求も満たす高い撮像性能が魅力です。一部カメラではPC制御をすることも可能です。

デジカメの外観

■ スマホ(スマートフォン)
顕微鏡撮影にスマホ・・・?と懐疑的に思われるかもしれませんが、産業・工業・研究・医療と、さまざまな業界の顕微鏡撮影にスマホが用いられるシーンが着々と増えています。その背景には、直感的で使いやすいインターフェイス、アプリによる拡張性、デジカメに匹敵する高画質が、CMOSカメラ(USBカメラ)やデジカメにはない魅力として、業務としての本格的な顕微鏡撮影に広く受け入れられていることにあります。

スマホを顕微鏡に取り付けた構成

2. CMOSカメラ(USBカメラ)の特徴

顕微鏡用のカメラというと、CMOSカメラ(USBカメラ、Cマウントカメラ、HDMIカメラ)が最も一般的かもしれません。少し調べただけでも安価なものからメーカー品までさまざまな種類が出てくるので、正直迷ってしまいますよね。

CMOSカメラ(USBカメラ)はイメージセンサーとUSB端子(もしくはHDMIなどの映像端子)を備えただけのシンプルな設計です。カメラ本体には液晶モニターや操作用のボタンなどは基本的にありません。元々は監視カメラなどの用途に作られたものなので、カメラ本体とは離れた場所でモニタリング・コンピューター制御する仕組みになっているんですね。

PCとの接続が必須のため、初期設定として制御ソフトウェアのインストールや、OSに応じたカメラドライバーのインストールなどの初期設定作業が必要になります。また専門的な用途に使える多機能性ゆえに、制御ソフトのインターフェイスも複雑に感じるものが多いのも現状です。

カメラ制御ソフトの操作画面

CMOSカメラ制御ソフトの操作画面例

PCのOSに合わせたアップデートも定期的に必要になります。安価なカメラだと「いつの間にかアップデートが終了していて更新できない」ということもあり得るので、注意が必要です。

3. 顕微鏡撮影にデジカメ・スマホがおすすめな5つの理由

おすすめな理由①・・・操作が簡単

シャッターを押せば写真が撮れるデジカメ、今や誰でも日常的に使っているスマホ。業務用機材においても、このような「誰でも使えるインターフェイス」であることは、業務の品質に直結する大切な要素であることが注目されています。

顕微鏡は多くの現場において複数人が共有する機材です。そのような場面で、全員が等しく機材を扱えるという事実は、例えば産業現場であれば不良の早期発見・改善に、研究用途であれば記録機会の損失を防ぐことにつながります。

機材の技術指導の手間もかからず、優秀な自動補正機能によって誰でも一定品質の顕微鏡像を撮影できます。まさに「使いやすいは正義」です。

おすすめな理由②・・・高解像度で広視野

CMOSカメラ(USBカメラ)はその特徴として、センサーサイズが小さく解像度の低いものが一般的です。対してデジカメは大きなセンサーサイズと圧倒的な高解像度を誇ります。スマホもそれに追従する高解像度化が図られており、精細な描写が求められる顕微鏡撮影において非常に有利です。撮影後のトリミングを行う際にも十分な余裕があります。

また、デジカメおよびスマホに最適化されたマイクロネットの光学アダプターによって、CMOSカメラ(USBカメラ)と1倍鏡筒の組み合わせに比べて格段に広い撮影範囲を撮影できるのも特徴です。

広く高解像な顕微鏡像を撮影したいということであればデジカメ・スマホがおすすめです。

CMOSカメラデジカメ
画素数100万画素〜500万画素 程度1,200万画素〜2,620万画素
センサーサイズ1/2.3(5.9×4.4mm)〜1型(13.2×8.0mm)APS-C(23.4×16.7mm)〜フルサイズ(36.0×24.0mm)
撮影範囲1/2.3インチCMOSカメラ+1x鏡筒の撮影範囲フルサイズデジカメ+NY-1Hハイパーレンズの撮影範囲

※撮影範囲は接眼視野数29の顕微鏡での比較です。円は接眼レンズから覗いて見える範囲を表します。
※スマホ(iPhone)のセンサーサイズはデジカメより小さいものの、専用アダプターとの組み合わせにより広視野で撮影できます。

おすすめな理由③・・・機材周りがシンプルになる

CMOSカメラ(USBカメラ)はカメラ本体にモニターやボタン類を搭載していないため、PCやモニターを別途用意しなければならず、顕微鏡周辺の機材構成が複雑になりがちです。デジカメ・スマホであれば、バッテリー内蔵、本体だけで操作できるため、完全スタンドアローンで使用できます(PCコントロール接続が可能な機種もあります)。

PCに場所をとられないため、顕微鏡周辺の作業スペースを広くとれますね。

一般的な顕微鏡撮影システムとデジカメ・スマホを使ったシステムの機材構成比較

CMOSカメラとデジカメ・スマホを使う場合の機材構成例

おすすめな理由④・・・カメラ単体でも使える

デジカメ・スマホは、顕微鏡から外せばそれ単体での撮影が可能です。顕微鏡像だけではなく、サンプルのマクロの写真、サンプルを採取した場所の写真、サンプルのラベル情報の写真など、検査・研究・調査に関わる画像・映像記録を一括で撮影・管理することができます。

顕微鏡像以外の記録もカメラ単体で撮影できる

デジカメ・スマホならカメラ単体でも撮影できます

おすすめな理由⑤・・・長期的な安定性

PC上のソフトウェアで制御するCMOSカメラ(USBカメラ)には、PCアップデートの問題が付きまといます。「昨日まで使えてたのに、アップデートを行ったらカメラを認識しなくなった・・・」といった事態を経験されている方も多いのではないでしょうか。セキュリティーの観点から定期的なOSのアップデートが必要不可欠になった昨今においては無視できない問題です。対してデジカメ・スマホは、先述の通りカメラ単独で稼働するため周辺機材の影響を受けることが少ないという特徴があります。結果的に長く安定して運用できることは、現場の安心感につながりますね。

※スマホもネットワークに接続する場合は定期的なアップデートが推奨されますが、オフライン(インターネットにつながない)で運用することも可能です

いかがでしたでしょうか。以上のことを踏まえ、実際に顕微鏡撮影におすすめの製品を2つご紹介します。

4. 【デジカメ】 おすすめ製品

数あるデジカメの中でも顕微鏡撮影におすすめの機種は、OM SYSTEM(旧オリンパス)製 TG-7です。

防水・防塵・耐衝撃性能に優れ、あらゆる現場で安心してお使いいただける頑強性が業務用カメラとして高い魅力と人気を誇ります。レンズ一体式のコンパクトデジカメなので、顕微鏡から取り外せばすぐ一般撮影が可能なのも使い勝手が良いところです。

さらにカメラ単体で顕微鏡並みの拡大接写撮影ができる「顕微鏡モード」を搭載しているので、顕微鏡が設置できない場所でも拡大観察・撮影できちゃいます。

顕微鏡を使用する現場ととても相性の良いカメラと言えるでしょう。

5. 【スマホ】 おすすめ製品

スマホを顕微鏡に取り付けるための顕微鏡撮影用スマホアダプター インターレンズ(i-NTER LENS)がおすすめです。インターレンズ(i-NTER LENS)は、スマホのカメラに最適化された専用の光学レンズアダプターです。アダプター本体は共通で、専用ケースを付け替えるだけで各種iPhoneを顕微鏡に取り付け可能になります(対応機種はiPhone専用です)。

デジカメ同様、顕微鏡から外して一般の写真・動画撮影が行えるのはもちろん、アルバムで仕分けをしたり、その場で画像の切り抜きをしたり、即座にチャットで送信したりと、スマホならではの利便性が大きな魅力です。

また、マイクロネットでは顕微鏡観察に特化した様々な専用スマホアプリを用意しています。PC用の高度な分析ソフトとは異なる手軽さとコストパフォーマンス(アプリは無料です)は、唯一無二の顕微鏡撮影装置として注目されています。

i-NTER SHOT2多層フォーカスAI二値っ太比べっ太
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どんなアプリ<ChatGPT搭載>顕微鏡撮影専用カメラアプリリアルタイム深度合成カメラアプリリアルタイム二値化変換アプリ顕微鏡用 比較観察カメラアプリ
主な機能AIチャット/スケール表示/グリッド表示/タッチレスシャッター/電子顕微鏡モード/画像・動画にメモ焦点ハンドルをまわすだけで全焦点画像を撮影二値化像をリアルタイムにプレビュー2画面分割での比較観察
価格無料無料無料無料

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。改めて、顕微鏡撮影にデジカメ・スマホをおすすめする理由をまとめてみます。

  • 誰でも使いやすいインターフェイス
  • 高画素なセンサーで、高解像・広視野な顕微鏡撮影が可能
  • モニター・操作系・バッテリー内蔵で周辺機器を最小限にできる
  • カメラ単体でも撮影ができるので、顕微鏡像以外の記録も一括で撮影・管理できる
  • PCのアップデート等の影響を受けないため、安定して運用できる

産業・工業・研究・医療、あらゆる現場において、デジタルデータの記録と蓄積は必要不可欠です。AIをはじめとしたテクノロジーの進化によって日々の業務サイクルもスピード感を増している中、「手軽に迅速に記録できる」というのは現代の記録用機材において不可欠な要素だと思います。

「顕微鏡には高度な撮影機材が必要」という従来の常識をちょっと疑ってみることで、見違えるほど業務効率が上がるなんてこともあるかもしれませんよ!

デジカメの顕微鏡への取り付けにはマイクロネットの顕微鏡用デジカメ取り付けアダプター、スマホの取り付けには顕微鏡撮影用スマホアダプター インターレンズがおすすめです。いずれも撮影性能を最大限に発揮する、歪み・収差を抑えた高品質な光学レンズアダプターです。

マイクロネットでは事前確認用の無料貸し出しも実施しています。そのほか、顕微鏡撮影について気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

それでは、また次の投稿で。