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【解説】顕微鏡におけるCマウントとは?

顕微鏡にカメラを取り付けて画像や動画を撮影したいと考え調べていると、よく目にするワードが「Cマウント」です。Cマウントとは産業分野に広く使われているカメラマウント規格ですが、顕微鏡側の情報が乏しいのが現状です。

このページでは、Cマウントとは何か、Cマウントへのカメラの取り付け方法など、顕微鏡ユーザーの方に限定して分かりやすく解説していきます。

1. Cマウントとは?

顕微鏡における「Cマウント」とは、顕微鏡とカメラを接続するためのネジ規格(外径25.4mm(1インチ) / ネジピッチ0.794mm)、およびそのネジ規格を有した鏡筒の総称です。このような鏡筒を一般的に「Cマウント鏡筒」と呼びます。

正確には、Cマウントとはこのネジの規格と共にフランジバック(結像面までの距離)を含める規格ですが、これはカメラ側の仕様になるため、顕微鏡側においてはネジのサイズのみで「Cマウント」と判断して問題ありません。また、兄弟規格にCSマウントというものがありますが、これは前述のフランジバックが短い規格になります。これもまたカメラ側の仕様になるため、顕微鏡側の規格はネジサイズをもって「Cマウント」と判断してOKということになります。

Cマウントには、マイクロネットのカメラ(iPhone)アダプターや、Cマウントカメラ(Cマウント規格のカメラ)を取り付けることができます。

ただし、1倍のCマウントにCマウントカメラを取り付けると撮影範囲が極端に狭くなってしまいます。接眼レンズで覗いて見える像と同程度の範囲を撮影したいという場合は、マイクロネットのカメラ(iPhone)アダプターがおすすめです。

2. 顕微鏡がCマウントかどうか確かめる

顕微鏡の三眼鏡筒(目で覗く接眼レンズの他に撮影装置用に設置された鏡筒)を確認してください。先端部がネジになっており、そのネジが外径25.4mm程度であればCマウントです。(オフセットがあるため25.4mmより小さくなります)

また、鏡筒の型番でも判別できる場合があります。型番に”C”と入っているものは基本的にCマウント鏡筒です。
同時に、”05X”、”2X” などと入っているものはそれぞれ “0.5倍”、”2倍” の変倍レンズが入ったCマウント鏡筒だと判別できます。なお、型番だけで判断できない場合もありますので、詳しくは鏡筒のメーカーかマイクロネットまでお問い合わせください。

オリンパス U-TV1X-2 + U-CMAD-3

ニコン C-DA

Leica(ライカ) 10 541 006

ZEISS(ツァイス) 60N-C1”1.0X

3. Cマウントにカメラを取り付ける

マイクロネットのアダプターを使って各種デジタルカメラやiPhoneをCマウントに取り付けできます。マイクロネットの全てのアダプターはCマウントへの取り付けが可能です。取り付けるカメラやご希望の撮影範囲によってアダプターを選定してください。

なお、変倍レンズが入ったCマウントにもマイクロネットのカメラ(iPhone)アダプターを取り付けることは可能ですが、四隅に影(ケラレ)や歪みが発生する場合があります。実際の症状の程度については、無料貸出をご利用いただき実機でご確認いただくか、1倍のCマウントをご用意いただくことをおすすめします。

4. Cマウント以外の顕微鏡にカメラを取り付ける

お使いの顕微鏡がCマウント以外の場合でも、マイクロネットのアダプターを使えばカメラを取り付けることが可能です。マイクロネットのアダプターは、顕微鏡メーカーごとの独自規格の鏡筒や接眼レンズ部など、顕微鏡のあらゆるポートにデジタルカメラやiPhoneを取り付けできる汎用アダプターです。※ NY-1HハイパーレンズはCマウントへの取り付け専用です

オリンパスBH/U-SPT/IX-PT/SZ-PT/SZH-PTなど

JIS直筒(内径23.2mm)

ニコン 旧タイプ(F鏡筒など)

接眼部(内径30mm / 内径23.2mm)

そもそも鏡筒が付いていない顕微鏡をCマウントにするには、各顕微鏡メーカーが用意してるCマウント鏡筒を取り付けるか、マイクロネットのCマウントアダプターを使用してCマウントに変換することができます。なお、マイクロネットのカメラ(iPhone)アダプターを取り付ける場合はレンズの入っていない1倍のCマウントをご用意ください。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。これまでの解説をまとめると次のようになります。

Cマウントは顕微鏡の写真撮影鏡筒の規格として最も新しく、最も普及している規格ですが、必ずしもCマウントでなければカメラを取り付けできないということではありません

お使いの顕微鏡をご確認いただき、最適なアダプターをお選びください。